愛車のスバル・エクシーガ(アプライドC型)には、純正で水温計がついていません。あるのは“エコインジケーター”なるものですが、これがまたボクにとってはまったく意味をなさない代物でした。
今後、ECUチューニングをしてもらいたいなぁと考えていることもあり、最低限でも「水温・ブースト圧の推移・吸気温度」ぐらいは把握しておきたいと思い、PIVOT DUAL GAUGE RS(DRX-B)を導入しました。
導入理由と選定ポイント
- OBD2接続で簡単にECUが拾っているブースト圧・水温・吸気温・電圧・速度を取得できる
- デジタル部分では水温・吸気温・電圧・速度を切り替えて表示可能
- 視認性が高く、針の動きもスムーズ
- 取り付けが非常に簡単
という点でこのメーターを選びました。実際の取り付けも、OBD2コネクタに接続して電源を取るだけなので、DIYレベルで十分対応可能です。私はエコインジケーターを隠すようにメータフード内に当商品を設置し、ステアリングコラムの隙間からインパネ内にケーブルを通して、ステアリング下にあるOBD2コネクタに当製品のコネクタを挿しています。15分もかからず設置可能でした。

表示内容と精度について
実際にブースト圧を確認してみると、
- オーバーシュート時に 1.2kPa を示す
- 安定時は 1.0kPa で推移
これはProvaのSP SS ECUがインストールされた状態で、S#モードでベタ踏みした時の挙動で、事前に想定していた通りの数値でした。針の動きも驚くほど滑らかで、視認性も非常に高い。
また、水温や吸気温度、電圧、速度といった情報もボタン一つで切り替え可能で、メーターとしての使い勝手も申し分ありません。
見えてくるエクシーガの課題
ただし、ブーストが安定して1.0kPaかかっていても、4500rpm以上ではエンジンは「回ってるだけ」で加速は鈍りますね。純正タービンがかなり小さいらしいので、エクシーガの限界と言うべきか、
純正メーターの不満点
そして、地味に気になるのが前期型エクシーガの純正メーター。どうにもファミリーカー感が強く、個人的にはスタイル的に好みではありません。後期型、特に「ts」の赤いメーターが羨ましい。
さらに、速度計の誤差も大きいのが残念ポイント。
- メーター読みで100km/h時
- GPS測位では 約90km/h
- PIVOTメーターとGPSの数値はほぼ一致
つまり、純正メータで表示されている速度の誤差が10%程度あるということ。これはさすがに気持ちのいいものではありません。
総評

PIVOTのDUAL GAUGE RS(DRX-B)は、エクシーガのように水温計がないクルマには、車の健康状態チェックの観点で非常に良い物だなと感じます。
視認性・精度・取付の簡単さの面でも非常に優秀。OBD2に接続する機器は、ECUと言うか車両内通信に対して悪影響を及ぼす製品もあるようですが、取付からこれまで不具合は全くありません。
外気温に対しての水温の上がり方や、速度を上げていった時の吸気温度の低下の模様も可視化されるので個人的には非常に満足しています。冬と夏の吸気温度の違いを知ることが出来たのは有意義でした。
この値段でOBD2ポートに挿すだけでこれらの情報を知れるのはありがたい
水温計がないクルマに乗っていて気になる方は購入して損はしないと思います。他のクルマへの移設も簡単ですしね。
🚗 本レビューはスバル・エクシーガ GT(アプライドC)での使用感に基づいています。他の車種やグレードでは挙動が異なる場合があります。
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