※素人の感想です。人によって感じ方も違うので参考にとどめてください。
現在所有しているスバル エクシーガ GT(YA5)。ファミリーカーながら“走り”を捨てたくなくて選んだ1台ですが、正直、純正の足回りの柔らかさには悩まされてきました。
■ とにかく「ボヨンボヨン」だった純正足回り
私の個体だけかもしれませんが、特にリアのフワつきが顕著。 高速道路で速度を上げていくとリアの座りが悪く補正舵を必要としていました。フロントにはタワーバー、リア周りにはシャーシ補強も入れていましたが、それでも根本的な足回りの弱さを対策していないので解決にはなっていませんでした。
いよいよ耐えきれなくなり、足回り一式の交換を決意しました。
■ 車高調ではなく「純正形状」での強化を選択
当初は車高調も視野に入れていましたが、ショップに相談したところ、
「雪道をよく走るなら、車高調は伸び側のストロークが足りない。純正形状の方がおすすめ。」
とのアドバイス。
そこで選んだのが以下の組み合わせです:
- ダンパー:ビルシュタイン B6(純正形状)
- スプリング:Prova スポーツスプリング
- Fr:5.28 kgf/mm
- Rr:4.70 kgf/mm
以前乗っていたプジョー106でもビルシュタインの恩恵を感じていたので、今回も期待しての投入です。

■ 取り付け後の印象:リアの減衰が足りない…

結果から言うと、純正よりははるかにいいですがリアの動きが抑えられていません。
- 高速道路の継ぎ目などのギャップでリアが2回バウンド
- フロントはある程度落ち着いたが、リアがついてこない
- 特に高速域では不安定感が残る
- 柔さを感じる上に段差での突き上げが強い
原因として考えられるのは:
- Provaスプリングが他社よりレートが高め
- B6のリア減衰力が全体的に弱い設計
■ 購入店舗に問い合わせた結果…
あまりに「ビルシュタインらしくない」挙動だったため、購入店舗に問い合わせたところ、
「以前、B6は“硬すぎる”という声が多く、減衰力を弱める方向で仕様変更されています」
とのこと。
いやいや、ビルシュタイン買って柔らかいってどういうこと?せっかくしっかり感が欲しくて選んだのに、これでは本末転倒です。
また、ProvaスプリングについてProvaに問い合わせたところ、
「純正ダンパーに組み合わせることを前提としています」
との回答を得ました。さらに、ビルシュタインB6は「STI製スポーツスプリングとの組み合わせを想定している」との記載も確認。
つまり、今回のProvaスプリング+B6の組み合わせは、メーカーが想定していないパターンだったことになります。
💰 かかった費用まとめ(DIY換装)
項目 | 費用(税込) |
---|---|
ビルシュタイン B6(前後セット) | ¥111,804 |
Prova スポーツスプリング | ¥39,600 |
アッパーマウント | ¥0(流用) |
工賃 | ¥0(DIY作業) |
合計:¥151,404
すべて自分で取り付けたので、工賃はゼロ円です。ただし、スプリング交換を行うにはスプリングコンプレッサーが必要になりますし、本来はアライメント調整を行って頂くべきなのでオススメとは言えません。
スプリングコンプレッサー
🛠 もしショップでお願いした場合は?
DIYではなくショップに作業を依頼した場合、以下のような追加費用が発生します:
項目 | 相場費用(概算) |
アッパーマウント(前後交換) | 約¥22,000 |
工賃(スプリング・ショック交換) | 約¥30,000〜¥50,000 |
想定総額:約¥196,404〜¥226,404(すべてショップ依頼の場合)
車両によってはアライメント調整費用(¥10,000〜¥15,000)も別途必要になる場合があります。
■ まとめ:Provaスプリング+B6の組み合わせはおすすめできない
今回私が選んだ「Provaスポーツスプリング+ビルシュタインB6」という組み合わせは、
正直まったくおすすめできません。
減衰不足によるリアの不安定さ、組み合わせ相性の悪さ、結果的に満足のいく仕上がりとは言えませんでした。
私のように雪道走行を重視する方や、高速での安定感を求める方には、
- スプリング・ダンパーの組み合わせ相性をしっかり確認すること
- 減衰調整機能付きの社外ダンパーを検討すること
を強くおすすめします。
■ 最後に:車高調という選択肢も
純正形状で交換した場合でも20万円以上のコストがかかります。
私は結果的に車高調に入れ替えていますが、そちらはアライメント調整を含んだ工賃込みで20万円程度で済んでいます。
純正形状にこだわりがない限り、車高調への交換を検討しても良いかもしれません。
車高調への入れ替えについての記事はこちら。
私の選択が失敗だったかもしれませんが、この経験が誰かの参考になれば幸いです。
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